2度の出産とも無痛分娩を選択。老後の貯蓄を切り崩してでも選んだ理由

無痛分娩体験談と選んだ理由 出産

無痛分娩体験談と選んだ理由

こんにちは。
ナツです。

今年の5月に長女を出産しました。
そこから3ヶ月間、育休をとった夫と共に毎日を過ごしています。
夫は、育児だけでなく、お勉強や、SNSも結構マメにこなすので、
そのリア充っぷりが、超絶面倒くさがりの私にはあまりにも眩しすぎて、
母親としての・・妻としての・・威厳はすっかり枯れ果てて土へと還りました。

そんな中で唯一私が夫にドヤ顔して語れるのが、出産についての話です。
と言っても、私は無痛分娩を選択し、陣痛の痛みをほぼ感じずに出産できました。

思春期の頃から、出産に伴う痛みが恐ろしすぎて、
勝手に想像しては、自律神経をぐらつかせ、胃炎に陥り、無駄にのたうち回っていました。
それから20年たった今。
あの頃の心配性な自分に伝えてあげたい。
出産=恐怖の痛みという呪いから解放されたよ!!

さて、前置きが長くなりました。
今日は20年前の自分へ宛てるつもりで、ここに無痛分娩の記録を綴っていきます。

しかし、「分娩予約大競争」「分娩奮闘記」「費用一覧大公開」など内容が盛りだくさんで、
全てを語るとネバーエンディングストーリになりそうなので、
今回は無痛分娩を選択した理由と、私が思う無痛分娩のメリットに留めます。

では、どうぞ。

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無痛分娩を選択した理由

母から刷り込まれる出産の恐怖

 

まずは、なぜ私が出産の痛みを異常に恐れるようになったのかを記します。

私の母からの言葉。
それがすべてです。

私が小学生の当時、世間ではお受験ブーム、教育ママが流行っていましたが、
我が家庭ももれなくそれで、特に母は凄まじく厳しく、怖く、恐ろしい教育ママでした。
同級生の男の子からもナツの母ちゃんは鬼だと言わしめるほど鬼級に怖い人でした。
その鬼かあちゃんが、私を叱るときに、必ず言うのです。

「私がどれだけお腹を痛めてお前を産んだと思ってるの!」

そこから始まって、
陣痛がいかに死ぬほど痛かったのかという話を延々と。延々と。何度も。何度も。
まだ10歳になりたての私には、鬼が怖がるほどの痛みってどんだけ〜!
と出産が恐怖以外の何物でもなくなりました。
なぜ自分が出産の宿命を背負った女性に生まれてしまったのかと、
それすらも呪ったほどでした。

なので、いつの頃からか、無痛分娩という存在を知ってからは、
まだ今の夫に出逢う随分前から、自分が出産の局面に立ったら、
必ず無痛分娩を選択しようと心に決めていたのです。

無痛分娩、本当に痛みは全くないのか

分娩の流れと痛みのタイミング

そんな私が2016年、2018年と2人の子どもを硬膜外麻酔を使った無痛分娩で出産しました。
さて、幼い頃の私が恐れた「出産の死ぬほどの痛み」を無痛分娩は本当に消し去ってくれたのか。
その結果やいかに・・。

1人目のときは、痛い時間がちょっとあった。
2人目のときは、一瞬たりとも全く痛くなかった。

という感じです。
出産時の詳細は、分娩奮闘記を書く際に載せますが、
私の場合、分娩の流れはざっくりこんな感じでした。

初産 (2016年当時) :

0)事前にお医者さんと出産予定日を決める(計画出産)
1)出産予定日前日
・昼過ぎに入院
・もろもろ検査
・背中に局所麻酔を注射したのち、硬膜下麻酔用の管を挿入
→局所麻酔の注射のチクッという軽い痛み以外は全然痛くない。
・子宮口を人工的に広げるため、子宮頚管部にラミナリア(海藻の棒)を挿入
→処置の間だけ痛い。生理期間5日分の痛みを煮詰めて濃厚な衝撃波にしたような痛み。
・就寝
2)出産予定日当日
・子宮口がなかなか広がらなかったため、子宮頚管部にメトロ(バルーン)を挿入
→挿入時の痛みほぼなし。
・陣痛の痛みが定期的に出はじめる
→まだそこまで痛くない。寝ていられる。
・痛みがだんだん強くなってくなる
→痛い。寝ていられない。腹筋を掴まれて捻られるような痛み。10分が1時間に感じる。
・硬膜下麻酔開始
→一瞬で痛みが消える。
・いろいろ条件が揃って人工破水
・出産
・会陰切開の部分を縫合、その他もろもろ処置
→麻酔が効いているので痛くない。
・麻酔終了

 

第二子 (2018年) :

0)事前にお医者さんと出産予定日を決める(計画出産)
1)出産予定日前日
・昼過ぎに入院
・もろもろ検査
・背中に局所麻酔を注射したのち、硬膜下麻酔用の管を挿入
→お医者さんの注射が上手で局所麻酔の注射さえも全然痛くない。
・経産婦ということでラミナリアやバルーンの挿入無し
・就寝
2)出産予定日当日
・分娩誘発の点滴
・硬膜下麻酔開始
・いろいろ条件が揃って人工破水
・出産
・会陰切開の部分を縫合、その他もろもろ処置
・麻酔終了

まずは記憶に新しい第二子の分娩から。
終始、全く痛みがありませんでした。
かといって、麻酔で麻痺して体の感覚がないというわけではないのです。
陣痛の間、お腹の張りを感じなら、本も読めるし、水も飲めるし、夫と子どもの名前決めの大詰めも笑顔で話し合える。
全くのノーストレス!
あの時間は、私のこれまでの人生の中でも3本の指に入るほど
身も心も最高にリラックできた幸福な時間だったといっても過言ではありません。

そして初産の方は。
ラミナリア挿入時と、麻酔が始まるまでの1時間ほどの陣痛タイムは確かに痛みを感じました。
しかし、弱虫な私でも乗り越えられました。
それもこれも、あともう少し待てば麻酔入れてもらえる!という痛みの終わりを把握できていたからに他なりません。
陣痛のあの一度来るときっちり2分間ずーーーーーと腹筋を捻られたような激しい痛みの連続。
そしてそれがまた数分後に来るのだという無限地獄への絶望感。

・・ぐッ・・
・・ぐぐッ・

こ、こんな終わりの知れない苦しみを・・
世のお母さんたちは何時間も十何時間も耐えてきたのですか!
麻酔を開始してもらえるまでの当時の1時間は、
この世のすべてのお母さん達を心の底からリスペクトすると同時に
無痛分娩のありがたみを噛み締めた時間となりました。

念のため、
私がお世話になった産婦人科での無痛分娩とはどのようなものかをきちんとお伝えしたいので、
病院の無痛分娩の紹介ページをリンクします。
私は2回共に「新横浜 母の子の病院」にて出産しました。

■新横浜 母と子の病院 HP
「無痛分娩とは」

■新横浜 母と子の病院 ブログ
「立ち会い出産・無痛分娩レポート」
 

麻酔効いててそれで本当にいきめるの?

麻酔が開始されると、一気に痛みはスーーーーと消えます。
しかし、麻酔が効いてしまったら、
体の感覚はなくなって、自力でいきむどころか
体を自由に動かすこともできないのでは?と思われる方もいらっしゃいますでしょうか。

ノープロブレム。
私の場合は、お医者さんのゴッドハンドのおかげで、
痛みはないが陣痛の感覚は分かる、なおかついきめるという、
素晴らしく丁度良いところで麻酔を調整してもらえました。

陣痛も、お腹の筋肉がぐぅぅと収縮しているのを感じるのみ。
それは本当に痛みではないの?という感じですが、例えるなら、
巷によくある「巻くだけで腹筋が鍛えられるマシーン」をつけた時の感覚に似ています。
「あ、筋肉が動いてる・・」と冷静に感じられるあの感覚です。

赤ちゃんの頭が下から見えてきてからは、助産師さんやお医者さんの掛け声に合わせて、
エイヤーといきんで、ちゃんと自力で出産することができました。

痛みがなかった間に生まれた家族の時間

麻酔が効いている間、上半身は全く問題なく動かせると触れましたが、
私の場合は、LDRという家族が分娩に立ち会えるオプションも選択したので、
人工破水までの直前まで、夫や母と世間話をしながらリラックスして過ごせました。

陣痛の痛みはないといっても、出産という緊張やプレッシャーをそれなりに感じていた私は
一人になると情緒のバランスが崩れ、ホロホロ泣いてしまったりしていました。

しかし、そこは頼もしきかな我が夫。
妻が無痛状態であるという状況に安心していたのか、
病院で出しもらえる家族向けのお昼ご飯を楽しみにしすぎるあまり、
「ちゃんぽん、まだあるかな。麺伸びててもいいから食べたい。」と
妻が分娩中とは思えない、緊張感ゼロの、いや別の意味で必死なコメントをLINEに残し、
ホッコリ和ませてくれていました。
(嫌味じゃないよ!)

出産後の早期回復

これは100%無痛分娩のおかげと断言できるかわかりませんが、
少なくとも34歳、アラサーの私個人において言えば、
第二子の出産後5日目から長男の保育園の送り迎えを
特に無理をすることなく、体の違和感なく遂行できました。

第二子を出産するにあたり、私の最大の悩みは、長男の心のケアでした。
そして、私と長男の関係性や日々の生活スタイルから、導き出した一つのアプローチが、
保育園の送り迎えは必ず私が行く、ということでした。
少なくとも夫が育休中の間は、第二子は夫に見ててもらい、
保育園の行き帰りの間だけでも長男と二人だけで過ごそうと考えました。
それには、産後、早期の体力回復が望ましく、
できれば出産に使うエネルギーを効率的に活用できたらなと。
無痛分娩はその一助になるのではと思ったのです。

とは言っても、やはりそこは個体差もありますし、
産後のお母さんの体は確実に血虚状態で、大きな負担を抱えていることは間違いないので、
休息と、心身のケアを優先していきたい所存です。
そもそも、回復したと思いこんでるだけで、私自身、
体からの悲鳴を聞き逃している可能性もありますので、ここは軽く聞き流してください。

ただ、無痛により出産時にとてもリラックスできたことは、
私の場合においては、体の回復にもつながり、吉と出たように感じます。

まとめ

今回は、私の体験から感じた無痛分娩のメリットだけを書きました。
もしまた奇跡が起こって、妊娠できたとしたら、きっと無痛分娩を希望すると思います。

しかし、タイトルにもちらっと触れている金銭面の悩みは・・非常に大きくあります。
今年の出産の際も、老後の備えにと私の少ない給料から捻出し細々と貯金していた口座から、
震える金額を下ろしたときは、私は判断を誤ったかと悔やむ瞬間もありました。

また、無痛分娩については安全性を危惧するようなニュースも過去にありましたし、
出産という命の危険と隣り合わせの行為である以上、少なからずリスクは内包しています。
無事に出産を終え、その後の育児&家事生活へと繋げていく上で、何を重要視するか、
その優先度は人それぞれで異なってくると思うので、そこにマッチする出産の形を見つけていけたらと思います。

では以上です。

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