私は建築資材のメーカーで、営業事務の仕事をしています。面接の時は本社から総務部長、統括本部長、あとは支店長だけでしたので事務所内の雰囲気は全くわかりませんでした。面接をしてくださった方たちは、みなさんとても温厚で紳士的で話しやすい感じでした。とても好印象だったので、是非この会社で働かせていただきたいなぁと思っていました。そして運よく採用の通知を頂き、晴れて正社員として働くことが決まりました。
初出勤での印象は・・・
そして初めての出勤日。とても緊張して出社しました。支店長は面接の時にお会いしていましたが、その他の方は初対面です。一歩事務所内に入った時に、何とも言えない殺伐とした雰囲気を感じました。なんと言ったらいいかうまく表現できないのですが、なんだか冷たい空気が流れているのです。
事務所内がイヤな感じで包まれているようでした。ゾッとしました。しかしそんなことは言ってられません。初日から覚えなければならないことがたくさんあり過ぎて、アッと言う間に時間は過ぎていきました。
とにかく、1日無事に終わったと思うと疲れがどっときました。毎日毎日、次から次へと覚えることがたくさんあったので自分のことで精一杯でな日々を過ごしました。そして、そんな感じで1週間は周りをゆっくり見る間もなく経ってしまいました。
職場で無言って・・・
次の週はほんの少しですが、一人で作業をする時間がありました。その時に周りを見回してみたのですが、営業さん、事務の方みなさん黙々と仕事をしています。それはごく当たり前のことなんですが、なんだか殺伐としています。どうしてなんだろうと思いました。言葉使いがすごく冷たかったり、他人のことには全く無関心だったり…本当に事務所内に笑顔でいる人が全くいないのです。
仕事山積みで自分の業務をこなしていかなければならないのはよくわかります。でも、ロボットではないのです。電話をちょっとふる時や、ちょっと聞きたいことがあって質問した時や、お願い事をする時なんかにもう少し温かい言葉使いや相手を思いやるような態度をとることはできないのだろうか、と社会人として人間として疑問に思いました。こんな事務所の雰囲気ではいい仕事なんてできません。
社訓には「お客様の立場になって…」みたいなことを言っているのに、仕事をしている私たちがこんなんではいい仕事なんか絶対にできないと思いました。そんな時、入社から1か月経ったとのことで支店長と面談がありました。「1か月経ちましたが、仕事には慣れましたか?何か困ったことはありませんか?」などと言う質問を受けました。
支店長との面談で話したこと
1か月見てきて、支店長は面接の時と変わらず温厚で紳士的ないい方だとわかっていたので、私は私が感じた事務所内の異様な雰囲気について支店長にお話をしました。そしてそれが私の大きなストレスになっていることもお話ししました。支店長自身もその点についてはずっと気になっておられたようで、「よく言ってくれましたね。改善していきたいと思います。」と言ってくださいました。
本当に毎日、そんな雰囲気の中で仕事をすることがストレスになっていました。1日の大半を事務所内で過ごすのに、そんなストレスの塊の中で過ごすのは嫌でした。だから私は自分から変えていこうと思いました。笑顔で穏やかで思いやりのある態度を積極的に取るようにしています。
少しずつですが、事務所内が明るくなってきたように思います。営業さんも何人かは元気に笑顔でお話しされるようになりましたし、そのうち事務の女性の方の態度も変わってきました。まだまだストレスが解消されるほどの雰囲気ではありませんが、これからも明るく元気にしっかり働こうと思います。
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