赤ちゃんの多くは好奇心旺盛で、おもちゃ・動物・食事等々を見つけては見たり触ったりします。ですが一番怖いのは、飲みこんではいけないもの飲み込む「誤飲」です。
一時期、ボタン電池を飲みこむ赤ちゃんが多くなり、ニュースや情報誌でも取り上げられるほど被害が出ていました。
「ボタン電池を飲み込むとどうなるの?」
「飲みこんだ時の対策法は?」
のように疑問があるかと思いますので今回、ボタン電池の誤飲について紹介していきます。
ボタン電池の誤飲はなぜいけないの?
ボタン電池を誤飲すると2つの被害が赤ちゃんに出てきます。
1つ目がボタン電池のリチウムタイプに発生する消化器官の潰瘍です。
現在販売されているボタン電池は、電池の寿命が切れるまで一定の電圧を保っています。
もし寿命が切れていないボタン電池を誤飲しますと、消化器官の中で放電を行います。
すると消化液が放電によってアルカリ性の液体が作り出されてしまい、弱アルカリ性の私達の体には合いません。
結果、消化器官が耐えられずに早ければ30分以内で潰瘍の被害が出てしまうのです。
2つ目がボタン電池のアルカリタイプに発生する胃腸への被害です。
アルカリタイプも同様に寿命が切れるまで一定の電圧を保っています。
ですがリチウムタイプと異なり、放電能力は劣り胃腸まで被害が出ないケースが多いです。
もしアルカリタイプのボタン電池が胃腸まで到達すると、胃液によって溶かされてしまい中身が流出するのです。
まだまだ発達していない赤ちゃんの胃腸では耐え切れずに、潰瘍になることもあります!
上記のように被害が出てしまうので、ボタン電池の誤飲には注意が必要です!
ボタン電池を誤飲した時はどうすれば良いの?
ボタン電池を誤飲したら、すぐ病院へ行きましょう。
病院へ行く前には必ずどのボタン電池を誤飲したか?誤飲したのはいつか?新しい・古い電池どちらか?を必ず覚えておきましょう。上記の状況を覚えていると医師も「これならAで大丈夫」「緊急だからBの手術を行う」のように判断がとりやすくなります。
もし食道内で引っかかっている場合は内視鏡を使って取り出すことも可能です。
胃腸やそれ以上奥まで行くと、もしかしたら手術の必要が出てきます。
ボタン電池の誤飲を防ぐには?
最後に紹介するのはボタン電池の誤飲を防ぐことです。
ボタン電池の誤飲を防ぐには「赤ちゃんの目の届く範囲に置かない」「電池の蓋部分を固定する」「赤ちゃんから目を離さない」のような対策が必要になります。
赤ちゃんは皆さんが考えている以上に物を口の中に入れてしまいます。
そのため「これなら大丈夫だろう…」と思っても知らない間に誤飲している時もあります。
皆さんも赤ちゃんの誤飲だけには気をつけるようにしましょう。
この記事のまとめ
・赤ちゃんのボタン電池の誤飲は、胃腸に潰瘍などの症状が出てしまう危険性があるため、十分気をつけなくてはならない。
・ボタン電池を飲み込んでしまった場合、すぐに病院に行く必要がある。
その際には、アルカリ、リチウムのどちらを誤飲したのか、いつなのか、新品かどうか…などを正確に医師に伝えることで、処置が迅速かつ的確に行える。
・ボタン電池の誤飲を防ぐために、赤ちゃんから目を離さない、手の届くところに置かない、容器に入れ、しっかり蓋をする、など十分な対策をとるべきである。
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