赤ちゃんは目を放した隙にどこかへ行ってしまうほど好奇心旺盛です。
そして何でも興味を示してしまうので、食物意外を口に入れようとする「誤飲」が多発するのです。特に多いのが「たばこ」です。
たばこは大人でも体に悪影響を及ぼしますが赤ちゃんも同様に悪影響を及ぼします!
ではたばこを誤飲するとどうなるのでしょうか?
たばこを飲みこんではいけない理由
たばこを飲みこんではいけない理由として、たばこに含まれる「ニコチン」にあります。
ニコチンは毒性の高い物質であり、大人が吸うと活性酸素の増加で細胞を老化させる・血流が悪くなる・腎臓病等のように良い事は1つもありません!
それにニコチンの致死量も定められており、大人は40~60mgとされています。
もちろん赤ちゃんもニコチンの致死量が定められていて、大人より少ない10~20mgで死に至ります!
そしてもう1つ危険なのが急性ニコチン中毒です。
例え致死量のニコチンを飲まなくても一度に経験した事のない量のニコチンを摂取すれば発症します。最初は嘔吐や興奮症状、そして腹痛や痙攣、下痢と頭痛等のように症状が現れ悪化すると意識が薄れたり痙攣が止まらない状態へ陥ります。
そのため、赤ちゃんのたばこの誤飲は気をつける必要があるのです。
たばこよりも危険なものって何?
実はたばこの吸殻やたばこ1本を誤飲するよりも危険なものがあります。
それは、たばこの入った水を誤飲することです。
「なんで?」と思われる人もいるでしょう。
実は、たばこの吸殻やたばこ1本よりも水に入っている方がニコチンの含まれている量が多くなるのです。ニコチンは水分に溶けやすい性質を持っており、例え吸殻を水に入れたとしても余っているニコチンが溶け出してしまい結果大量のニコチンの水が出来上がるのです。
何より、赤ちゃんも水ですので簡単に口へ入れられてしまうから余計にたちが悪いです!
たばこを誤飲したらどうすれば良いの?
たばこを誤飲しましたら、まず誤飲の状況を確認しましょう。
確認するポイントは「たばこ本体・水どちらか?」「誤飲した時間」「たばこ本体であれば2cm未満か?それとも2cm以上か?」の3点になります。
もしたばこの入った水を飲んだ、いつ誤飲したか分からない、たばこ本体を2cm以上誤飲した場合はすぐに病院へ行きましょう。たばこ本体の誤飲が2cm以下であれば特別な処置は必要ないとされています。とは言え4~5時間様子を見て、顔色や体調をよく確認し、もしも嘔吐や顔色が悪い、ぐったりしている時は病院へ行く事をオススメします。
さいごに
最後になりますが、たばこの誤飲は生後5~17ヶ月ごろに発生しやすいと言われています。
皆さんもテレビや情報誌で紹介されているような、たばこの誤飲を防ぐためにも赤ちゃんの身の回りに置かない、もしくは禁煙すると言った行動をとりましょう。
この記事のまとめ
・たばこには「ニコチン」をはじめとする多くの有害物質が含まれているが、乳幼児が誤飲すると、ニコチンによる中毒症状がでる危険性が高い。
・たばこを誤飲してしまった場合、その状況を的確に把握することが大切であり、時間、量、たばこを含む水も一緒に誤飲しているかどうかを医師に伝える必要がある。特に、たばこ本体の長さが2cm以上かどうかが処置の目安になる。
・子どものたばこの誤飲を防ぐには、禁煙する、子どもの身の回りに置かない、など十分な配慮をすることが大切である。
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