忘れないで!きちんと受けよう、予防接種

健康

出産後、やっと育児にも慣れてきたかな?という時期に差し掛かると、小児の予防接種が始まります。予防接種には「定期予防接種」と「任意予防接種」の二つがあります。
今回は予防接種について少し詳しく説明していきます。

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ワクチンとは


様々の感染症の原因となる細菌や病原性を弱めたり、毒素を無毒化したりしたものです。ほとんどのワクチンが能動免疫により抗体を産生させます。
ワクチンを接種しておくと、その細菌やウイルスに感染したりしたときには、その病原体を排除しようと働きかけるため、もしものときの感染予防や重症化予防などになります。

ワクチンの種類

ワクチンの中にも種類があります。
・生ワクチン
病原体を弱毒化したものを使い作った、ワクチンです。麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘・BCGがあります。生ワクチンを接種すると、次のワクチン接種までは4週間間隔をあけなければなりません。また、接種後3週間は副反応に注意します。
・不活化ワクチン
死滅した病原体または有効な一部を取り出し、作ったワクチンです。日本脳炎・インフルエンザ・A型肝炎・B型肝炎・肺炎球菌・不活化ポリオ・DT二種混合・DPT三種混合・DPT-IPV四種混合があります。不活化ワクチンを接種したら次の予防接種までは1週間以上あけなければなりません。また、接種後24時間は副反応に注意します。
※D:ジフテリア P:百日咳 T:破傷風 IPV:不活化ポリオ
・トキソイド
病原体が産生する毒素をホルマリンで無毒化したもので作ったワクチンです。不活化ワクチンとして分類されることもあります。ジフテリア、破傷風がこのワクチンになります。

定期予防接種とは

国や自治体が接種を強く勧めている接種で、ほとんどの地域で無料で受けることができます。
定期予防接種ワクチンにはヒブ・肺炎球菌・ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・麻疹・風疹・日本脳炎・結核・水痘があります。

任意予防接種とは

接種を受けるかどうか、受ける側が決定できる予防接種で、健康保険適用外のため基本的に全額自己負担になりますが、地域によっては一部、助成があります。
任意予防接種ワクチンには、A型肝炎・B型肝炎・ロタウイルス・インフルエンザ・おたふくかぜがあります。

予防接種を受ける基準

予防接種に行っても、受けることができない場合もあります。
37.5度以上の熱発がある方や、疾患にかかっている方、特定のアレルギー症状がある方などです。事前に体調管理を行い、子供の状態をよく観察しておきましょう。

予防接種を受けるにあたり

まず、予防接種前日には入浴し、体を清潔にしておきます。衣類も清潔なものを着用させましょう。接種日には、子供の体調は普段と変わりないかよく観察します。予診表にきちんと記入します。予防接種当日は、入浴は可能ですが、接種部位はこすらないようにしましょう。激しい運動は避けます。もしも、体調に変化がみられたりしたら、医師に相談した方が安心です。

接種期間内に!

予防接種は、ワクチンによってそれぞれ接種期間が定められています。期間内にできるだけ早く接種をさせておかなければ、ぎりぎりで体調を崩してしまったりして期間外接種になると、金額を負担しなければなりません。他の予防接種もずれてしまいます。最初に接種するものは生後2か月からになりますので、それまでに予防接種スケジュールを立てておくといいでしょう。

さいごに

予防接種は、母親から子供へのプレゼントです。予防できるものはきちんと予防しておいた方が安心ですね。

この記事のまとめ

・ワクチン接種は、感染症予防や重症化を防ぐ。
・ワクチンには、不活化ワクチン、生ワクチン、トキソイドの3種類がある。
・予防接種には、定期接種と任意接種がある。
・予防接種の前後は、子どもの健康状態に留意する。
・予防接種を受けるにあたり、スケジュール管理をしっかりと行い、期間内に計画的に受けることが大切。

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